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『World Cyber Games』 2011 年大会に『Special Force』と『CROSSFIRE』が採用されて調べ物

World Cyber GamesWorld Cyber Games』2011 年大会にオンライン FPSSpecial Force』と『CROSSFIRE』が採用された事が発表され、調べ物をしてみました。

どのくらいの地域でサービスされているタイトルなのだろうという簡単な事です。

『Special Force』と『CROSSFIRE』のサービス地域を調べる

まず、両タイトルのプレー人口を調べようと思ってした事は ジミーウェールズさんのメッセージで有名な Wikipedia で調べることでした。

こちらを参照してみましたが、どうも情報はそんなに新しくない感じがします。 それではということで、一番新しく開催された各タイトルの世界大会の参加国を調べたらいいんじゃないでしょうかと思い調べてみました。

Special Force (Special Force World Championship 2010 参加国)

  1. Japan 日本
  2. China 中国
  3. Taiwan 台湾
  4. United States アメリカ
  5. Thailand タイ
  6. Philippines フィリピン

CROSSFIRE (World E-Sports Masters 2010 参加国)

  1. Japan 日本
  2. Korea 韓国
  3. China 中国
  4. United States アメリカ
  5. Canada カナダ
  6. Philippines フィリピン
  7. Viet Nam ベトナム

どちらもアジアを中心に北米でも展開していますがヨーロッパ、アフリカ、中東、南米、オセアニア等ではサービスが提供されていない事がわかりました。

※追記(2011-03-09 11:39) コメントで教えていただいたところによると、CROSSFIRE は台湾、インドネシア、ロシア、イギリスでもサービスが行われているそうです。 ※追記ここまで

「なるほどですね~」ということでこれで終わっても良かったのですがさらにちょっとだけ調べてみました。

今回の発表後にはオンライン FPS の採用を歓迎する一方で、アジア中心にしか展開されていないゲームが World Cyber Games の競技になるのはどうなんでしょうね、というような 2 つの意見を見かけました。

サービス地域の少ないタイトルが選ばれるのはどうなのか?

まずこちらですが、World Cyber Games においては全世界でプレーされているタイトルでなくても競技タイトルに選ばれているという実績はいくつかあります。 直近三年だと以下のタイトルがそうです。

  • 2010: Carom3D (ブラジル、韓国、ブルガリアジョージア、アメリカ、スイス、ドイツ) - 7 カ国
  • 2009: Red Stone (日本、韓国、アメリカ) - 3 カ国
  • 2008: Red Stone (日本、韓国、アメリカ) - 3 カ国

「これで World なの?」とは思いますがこんな人数でも World Cyber Games の正式種目なので、各国のメダル獲得数に加算されます。 ですので、成績の事だけ考えると競争相手の少ないタイトルに日本が出られる可能性が高い Special Force と CROSSFIRE の採用は喜んでいいということになると思います。

これまで FPS で採用されてきたタイトルは世界各国でプレーされており、大きな大会も実施されているものばかりなので、それらと今回のタイトルを比較すると見劣りする感じがして否定的な意見が出てきているのではないでしょうか(あとは韓国産FPSだからとか)。

なぜ『Special Force』と『CROSSFIRE』が採用されたのか?

さっと書くだけのはずだったエントリが長くなってきてしまいました。 今回発表された 9 タイトルの採用理由について、公式サイトでは以下のように発表されています。

This year WCG selected world's most popular titles across every genre in competitive gaming today. WCG values gamer feedback and we have determined that the announced titles are among the most popular and challenging titles available today. from WORLD CYBER GAMES ANNOUNCES NINE OFFICIAL GAME TITLES

「ゲーマーからのフィードバックを評価し今日の競技ゲーミングにおいて世界中で最も人気でチャレンジングなタイトルを採用した」的な事が書かれています。ということで真意はよくわかりません。

想像すると以下のような感じでしょう。

  • 韓国がホストシティなので、韓国のタイトルを押したい
    • 一番最初に書いたサービス提供外地域に宣伝したい、ライセンス買ってもらいたい
  • アジアでは人気タイトルなのでそれなりの視聴数等が見込める
    • CF は 2011 年 1 月に中国で同時接続数 230 万を記録
    • 参考までに数値を出すと昨年大会のネット経由大会視聴者数は 1,000 万人
  • お偉いさんパワー
  • 最も人気でチャレンジングなタイトルだから

もう疲れたのでこのくらいにしておきます。

現状のままのサービス提供数だと日本予選を勝ち抜いて Grand Final まで出れば他のタイトルと比べてライバル数はそんなに多くありません。 8 チームだったとしたら、予選グループで3回、決勝トーナメントで2回勝てば世界一になれます(そんな簡単な話ではないですけど)。 それ以前に日本代表になった時点で、World Cyber Games Grand Finalベスト 8 以上が確定です。

ゲームでの実績が欲しい人は、今年はこれら 2 タイトルをプレーして世界を狙ってみるのはありなんじゃないでしょうか。 日本予選はまだどうなるかは不明ですが、昨日書いたとおり採用される確率は高いと個人的には思っています。

結局、何が言いたかったかというと、『Special Force』と『CROSSFIRE』がどのくらいの地域でサービスされているのタイトルなのか知りたかったのです。 Twitter に書こうと思ったら60文字ばかりオーバーしていたのでブログに書こうと思った結果がこの始末です。