Amazon Web Services を利用してみたいと思って「Amazon CroudFront」を 9 日くらい使ってみたら 約 14 ドルの費用でした。
「Amazon CroudFront」ってなんですかということこんなサービスです。
Amazon CloudFront はコンテンツ配信用のウェブサービスです。これは他の Amazon Web Services を統合し、開発者や事業主に、短い待ち時間と高速なデータ転送速度、および契約なしに、エンドユーザーにコンテンツを配信する簡単な方法を提供します。 http://aws.amazon.com/jp/cloudfront/
簡単にいうと、画像とかが超絶速く表示されたりするようになるサービスです。 サイトが重いという意見をたまに見かけて、検証していくと画像表示の部分がネックな感じがあったので利用してみることにしました。
Amazon CroudFront を使ってみて
料金
Amazon CroudFrontは画像の転送量とリクエスト数で料金が決まります(料金表)。
自分のサイトで 9 日くらい使ってみたら 約 14 ドルでした。 1日あたり 1.55ドル(約121円)くらいです。
ちなみに、サイトは月間で 100 万 PV くらいあります。 東京リージョンの転送量が 9 日 で 39 ギガ、 リクエスト数も 540 万とかで結構な数値になっています。
サイトの TOP ページにフルエントリを 10 本載せつつ、大量のアイコンやバナーがあるのでこのようなことになっているのでしょう。
効果検証
表示時間
「Pingdom Tools」というサイトで海外からアクセスさせ、表示時間等のデータを見ることができます。 こちらで、導入前と導入後の結果を比較してみました。
まったく同じ HTML での比較ではないということもありますが、 「Amazon CroudFront」を使った方が 3 秒以上速くなっています。
これは、オランダから東京のサーバーに画像をとりに来ていたのが、 ヨーロッパにあるエッジサーバーから取得できるうようになったため リクエスト時間が短縮された結果です。
これで、海外からでも、日本でサイトをみるのとそう変わらない感じの速度で表示されるようになりました。
オランダの techinics が表示にイラつかずに済むようになったということでめでたいですね。
回線速度
「Amazon CroudFront」は回線が速いです。
Amazon CroudFront
回線速度は倍以上でていますね。 ということは、データを読み切る速度も2倍以上ということになります。
表示時間
Google Analitycs のデータから見た、サイトの表示速度の変化です。 緑色の線は僕が足したものです。
平均で 3.97 秒くらいかかっていたものが、2.7 秒ほどまで短縮されました。 これは、その日の更新で画像が多いと遅くなる傾向にありますが、 アベレージで 1 秒速いというのはかなりの改善と思って良いのではないでしょうか。
アクセス数の変化は?
若干増えているものの、誤差の範囲という感じです。
こちらは 2,000~ 3,000 くらい増えています。 ただ、この期間は結構注目な記事が多かったので、サイトの表示速度改善が影響したのかは微妙なところです。
まとめ
まとめると以下のような感じです。
効果
- 表示速度が 1 秒くらい速くなりました
- 海外経由の表示時間が劇的に改善されました
- アクセス数は増えているものの、因果関係は不明な感じです
この結果で 1 日 1.55 ドルかかるのは安いでしょうか、高いでしょうか。 個人的には 1ドル以内くらいだったらうれしいんだけどなー、と思いつつコーヒー 1 杯飲むの我慢する感じで利用していこうかなーと思っています。
その他に出来そうな改善
- HTML、CSS、JS の minify 化
- 画像の圧縮化
- アイコン系画像を CSS Sprites 化してリクエスト数を減らす
- 処理が遅い外部スクリプトを外す、もしくは並列読み込みできるような処理を入れる (Twitter のツイートするボタンと Value Commerce のバナーが激烈に重い)
ここ数日は「重い」という意見は見かけないのでマシになったのでしょうか。 逆に、「軽い」という意見も見かけませんが…。