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『DOTA2』公式世界大会『The International3』を楽しく観戦するために知識ほぼ無しの僕がやったこと

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2013 年 8 月 3 ~11 日にアメリカで開催された『DOTA2』の公式世界大会『The International 3』を楽しく観戦するために僕がやったことを書いてみることにします。

『The International3』とは?

『The International3』は『DOTA2』の開発元である Valve が主催して行なわれた公式世界大会です。2011 年より毎年開催されており、今年は 3 回目の大会となります。

大会は 16 チームの参加で行なわれ、12 チームが招待、4 チームが欧米で開催された予選を勝ち抜いたチームでした。

That Crowd

初期の賞金総額は 160 万ドルでしたが、$9.99 の「The International 2013 Interactive Compendium」という有料アイテムをユーザーが購入するごとに $2.5 が大会賞金総額に追加される仕組みが導入されました。この結果、賞金に120 万ドルが上乗せされ総額 280 万ドルとなり、優勝チームには 143 万ドルが贈られることになりました。

大会はストリーミング放送を通じて世界中継されたのですが、まるでスポーツ中継かのようにクオリティが高く(この感想はこの記事のラスト参照)、さらに事前に勉強したため楽しんで観戦することができました。

ということで興味があったこの大会を観戦するために、『DOTA2』の知識がほとんど無い状態から僕がやったことを書いてみます。

The International3 を観戦するまでにやったこと

目的を設定する

まず大会を観戦して楽しむにはどうしたら良いと考えた結果、「ゲーム、競技シーンをある程度理解した上で観戦できるようにする」ことを目標にしました。

大会 2 ヶ月前の 6 月初旬から以下を順次やっていきました。

実際にやったこと

1. 『DOTA2』のチュートリアルをやる

元々『DOTA2』とシステムが似ている『Heroes of Newerth』をプレーしていたのである程度の知識はありました。

しかし、完全に同じというわけでは無いのでやはり基本的なところからいろいろと覚えなくてはなりません。勉強を開始してしばらくしたところで、『DOTA2』に公式チュートリアル機能が実装されました。

tutorial

チュートリアルはストーリー仕立てになっており、ゲームの基本動作やスキルの使い方などを覚えた後、CPU との対戦 5 試合、初心者向けヒーロー(各プレーヤーが操作するキャラクターのこと)限定の対人戦 10 試合という構成になっているのですが、これがよく出来ており基本を学ぶ良いきっかけになりました。

2. ゲーム・ヒーロー・アイテムの知識を得る

ヒーローの特性を覚える ヒーローは 100 体以上存在するので、時間的に全てを覚えるのは無理です。

dota2-heroes

大会で使用されるのは、その時のトレンドで有利にゲームを進めることができるヒーローになります。以下の記事を参考にして覚えるヒーローを厳選しました。

Twitch で大会のストリーミングを見ていたので、そこで活躍しているヒーローを覚えたりもしました。

スキルやアイテムは実際のプレーと DOTA2 の Wiki で確認

やはり覚えるのに一番早いのは実際に自分でヒーローを使ってプレーすることです。

僕は 2 ヶ月で 100 ゲームくらいを実際にプレーしました(ローカルではなくマッチメイキング)。 プレーするのは上記の大会でよく使われるヒーロー中心です。

わからないヒーローのスキルやアイテム効果は日本語 Wiki を参照しました。

自分でプレーする際のビルド(スキルの取得順)やアイテム構成はゲーム内からオススメのものを使っていました。

build

3. Twitch のストリーミングを見て知識を深める

twitch

Twitch』はゲームに特化した世界で最も人気があるストリーミング配信サイトです。 数多くの大会、プロゲーマー、アマチュアゲーマーがこちらのサイトでストリーミング配信を行なっています。

ここで、大会を中心にゲームを観戦。大会がやっていない時はプロゲーマーの配信を見ていました。

大会をみることでゲーム展開やヒーロー選択などのトレンドを知ることが出来ます。 試合によく登場するヒーローのスキルなどもストリーミングを通じて覚えることが出来ます。

以下の 2 つをよく視聴していました。

どちらも DOTA2 のストリーミングでは有名です。

4. ハイライトムービーを見る

youtube

YouTube で DOTA2 のムービーをよく見ていました。

DotaCinema

  • Dota 2 Top 10 Weekly (今週の TOP10 プレー)
  • Dota 2 Fails of the Week (今週の珍プレー)

珍プレー好プレーが毎週紹介されます。 最初は「何かすごいことが起きているんだなー」という感じで何となくしかわからないのですが、知識が入ってくるとものすごく楽しめるようになってきます。 実際のプレーを通じて勉強して得た知識等を、ムービーをみて理解出来るかテストするみたいな感じでした。

natusvinceretv

2011 年の『The International』チャンピオンであるプロゲームチーム Ukraine Natus Vincere の公式 YoTubeチャンネルです。 所属プレーヤーのスーパープレーや裏技的なテクニックを紹介するムービーを見ることができます。

Fnatic TV

プロゲームチーム Europe Fnatic の公式 YouTube チャンネルです。 Fnatic の DOTA2 チームは Heroes of Newerth で活躍していたプレーヤーで構成されています。 個人的に、Fnatic というチームもプレーヤーも好きなのでスーパープレー紹介ムービーをよく見ていました。

より楽しむために

上記 4 つのことを 2 ヶ月ほど継続していたらゲームを観戦してある程度理解できる知識をつける事が出来ました。

その上で、さらに以下をしたことでより楽しむことが出来ました。

1. 大会の観戦アイテムを購入する

pro-shop

『The International3』では「The International 2013 Interactive Compendium」という有料アイテム($9.99)が販売されていました。

こちら購入すると以下のような特典があります。

  • 特別なゲーム内アイテムが手に入る
  • DOTA TV を通じてゲームクライアントから大会を観戦可能に
  • $2.5 が賞金総額に追加される

観戦チケット的な課金アイテムです。

「せっかく購入したしゲームを見よう」という気になりますし、自分が購入することで賞金が増えるというのも良い仕組みだと思いました。

DOTA2 の観戦クライアントはよく出来ていて、キャスターを選択するとゲームクライアント内で実況が流れます。さらに、キャスターが操作している視点とゲームの動きが連動したりします。

2. チームの応援アイテムを購入する

pro-team

DOTA2 のストアでは、有名チームのペナントアイテムが $0.99 で販売されています。

個人的には Counter-Strike でも有名で応援している Europe Fnatic と Ukraine Natus Vincere のペナントを購入しました。

  • 購入数はゲーム内に表示され、どのくらいのサポーターがいるか確認することができる。
  • 試合を観戦しているとチームに関連するゲーム内アイテムがランダムで手に入る

team-icon

収益の一部がチームに入っていると良いのですが。

まとめ

ということで僕は上記を実施することである程度の理解をもって大会観戦を楽しむことが出来ました。

時間がかかるのが一番の難点なのですが、ある程度の知識を得られるとかなり楽しめます。時間や理解力のある人はもっと早く覚えることが出来ると思うので興味のある方はトライしてみてください。

いまから始めれば、2013 年 10 月 30 日 ~11 月 3 日にフランスで開催される世界大会『Electronic Sports World Cup』の DOTA2 部門を楽しく観戦できると思います。

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