白夜書房『eスポーツマガジン』を購入

白夜書房から発売となった『eスポーツマガジン』を購入してみました。

公式サイトによると、『eスポーツマガジン』は「プロゲーマーという“人”に焦点を当てたムック」とのこと。

内容の90%くらいがインタビューで、プロゲーマー、キャスター、ストリーマー、イベント運営者等がゲームを始めたきっかけから現在に至るまでを語っています。

個人的に面白かったインタビュー

インタビューは、レッドブルアスリートのボンちゃん選手が「eスポーツ」ブーム的な流れに懐疑的で慎重な姿勢を示している点、格闘ゲームとは別物と考えている点が興味深かったです。

また、プロゲームチームDeToNator所属ストリーマーYamatoNさんが、eスポーツを多くの人に知ってもらうために行なっているストリーミング配信を通じたライトファンを増やす活動についての説明や、日本は賞金が制限されているからeスポーツが普及しないという説への見解などを明快に述べている点が面白かったですね。

インタビュー写真があまり見かけないシチュエーションなのも新鮮さがありました。

このムックで物足りなさを感じた点

• eスポーツとは何なのか、どのようなところが魅力なのか説明が一切ない。
• インタビューに出てくるプロゲーマーがほとんど格闘ゲームの方々ばかりなので、もっと色々なジャンルのプロゲーマーを取り扱って欲しかった (インタビュー登場者: sako／siorin／タケ／たぬかな／チョコブランカ／Tema／ときど／どぐら／ネモ／ノビ／ハイタニ／Hatsume／フェンリっち／ボンちゃん／まちゃぼー／もけ／ももち／YamatoN／ユウ)
• 取り上げられている大会が日本eスポーツ協会関連のものに偏っている (監修が同協会事務局長の筧さんだからというのもあるでしょう)

全体的には、正直なところ「eスポーツマガジン」というよりも「格闘ゲームマガジン」という印象だったのと、どういう層にeスポーツの何を伝えたかったのだろうという感じがしました。

eスポーツマガジン (白夜ムック565)