『Team Fortress 2』の公式ブログに、Medigun の回復量に関するお話が掲載されていました。
Medigun の回復量は、負傷後経過時間によって変化する仕組みになっているそうです。
負傷後経過時間と回復量
負傷してからの経過時間が左、1秒当たりの回復量が右です。
- 10秒以下: 24ヘルス回復 / 秒
- 10~12.5秒: 48ヘルス回復 / 秒
- 15秒以上: 72ヘルス回復 / 秒
負傷してからの時間が経てば経つほど、Medigun の回復量が増える仕組みになっています。 このような仕組みが採用された理由も書かれていました。
回復レートが導入された経緯
開発チームは、プレーヤーがプレーテストにおいて『傷ついたプレーヤーが回復するために前線から戻り、Medic に回復してもらった後、再び戦線へと帰って行く』という一連の流れを次第にやめてしまうことに気づいたそうです。
当時のゲームでは、[1] 前線から戻って回復してもらい再び戦いに行くまでの時間と、[2] 戦い続けて死亡してから同じ場所へ戻る時間、にほとんど差がなかったため、回復してもらうために前線から戻るという選択肢にプレーヤーが価値を見いださなくなってしまったのだとか。
Valve がゲームの流れとして提案したいのは、Medic というクラスの存在意義を考えればもちろん [1] です。
そこで、思いついたのが [2] の流れにならないよう Medigun の回復量を増やせば良い(回復までの時間を減らす)というアイデア。 ただ、純粋に回復量を増やしてしまうと Medic がベタ付きで戦闘した場合バランスが崩れてしまうので、時間による制限を加え、最終的に先に記した 3 段階の回復量が適用されるようになったそうです。
妙に回復が早いな、と思うことがあったのはこういう理由だったんですね。